鳥海山にまつわる昔話です。とっても楽しいお話ですよ。

「手長」「足長」のお話 1P


 昔々鳥海山がまだ名前も付いていないころ、鳥海山のふもとに「手長」「足長」という兄弟がいました。

「手長」はお兄さんで、その手をのばせば山のおくから、海の中まで届くほどでした。

弟は「足長」と呼ばれ、立ってのびれば、頭が山の高さと同じくらいでした。


 こんな二人だから、普通の人と同じように汗を流して働かないで、山奥にかくれては、通る人のお金を取ったり、海に浮かぶ船から荷物をぬすんだり庄内や男鹿の方まで行ってはどろぼうしたりしていました。



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