学校の情報モラル指導を充実させたい
<学校における情報モラル指導や携帯電話マナー指導の効果を高めるためのポイント>
(1) 学校の年間計画に位置付け,全校体制で毎年実施する。
(2) 教員向けの研修会を毎年開催し,共通理解を図る。
(3) 保護者向けの説明会を毎年開催する。
(4) 利用のルールとマナーについて,校内に大きく掲示する。
(5) 被害の発生・発見の連絡・通報窓口を一本化し,明示する。
(6) 分掌横断的な立場で動くことができる担当委員会を組織する。
(7) 関連するドキュメントを一括して保存管理し,共有化する。
(8) 学校・家庭・地域が一体となった指導を目指す。
(9) 教科担任の授業における生徒指導を大切にし,生徒の変化を見逃さない。
(10) 学校説明会等において,携帯電話のフィルタリングを徹底する。
生徒指導担当者や情報教育担当者だけでなく全職員による指導を推進するために,計画的かつ組織的な対応が効果を発揮する。
家庭に対しては,特に次の2点を徹底する。
(1) 入学前から家庭に対して,携帯電話だけでなく,家庭内のパソコンにもフィルタリング適用を徹底するよう依頼する。
(2) 入学後は,毎年度定期的に,携帯電話や家庭内のパソコンのフィルタリングを安易に解除しないよう家庭に通知する。
パソコン用のソフトでは,不適切な語句を送信させない機能をもつコンテンツフィルターもある。
・Webフィルタリング「i-フィルター」(デジタルアーツ)
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実態調査の結果を知りたい
<秋田県> ●「携帯電話等、インターネット利用実態調査集計結果」(秋田県教育庁義務教育課) ※右クリックして「ファイルを開く」または「保存」を選んでください。
<教育の情報化の実態調査> ●学校における教育の情報化の実態等に関する調査-結果の概要(文部科学省)
※年度を選んでください。
<その他> ●通信利用動向調査の結果(総務省)
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授業で使える情報モラル教材・携帯マナー教材や実践例が欲しい
・情報モラルをやってみよう(OCT-kun.net)
・情報モラル学習教材(携帯電話における情報モラル研究会)
・情報モラルを学ぼう(富山県新世紀産業機構)
・携帯電話やインターネットのルール・マナー「JUNIOR net」(KDDI)
・インターネット ルール・マナー検定(インターネット協会)
・情報モラル教育実践ガイダンス(国立教育政策研究所)
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校内研修用の教材が欲しい
・インターネットトラブル事例集・解説集(PDF版)(総務省)
・情報モラル指導者養成研修ハンドブック・ビデオ・プレゼン(CEC)
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家庭に配布できるパンフレットなどの資料が欲しい
・保護者向け普及啓発リーフレット(PDF版)(秋田県あきた未来創造部次世代・女性活躍支援課 調整・結婚・若者支援班)
・「『ネット上のいじめ』から子どもたちを守るためにー見直そう! ケータイ・ネットの利用のあり方をー」リーフレット(A4版PDF)(子どもを守り育てる体制づくりのための有識者会議)
・有害サイトアクセス制限サービス チラシ(A4版PDF)(電気通信事業者協会)
・「ちょっと待って、ケータイ」リーフレット(文部科学省)
・サイバー犯罪防止広報パンフレット(PDF版)(警察庁)
・出会い系サイトに関連した犯罪防止リーフレット(PDF版)(警察庁)
・安心して個人情報を取り扱うためには (PDF版)(インターネット協会)
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情報安全教育・有害情報対策・被害対策について知りたい
・情報セキュリティ広場(警視庁)
・ネットモラルキャラバン隊(文部科学省)
・子どもたちのインターネット利用について考える研究会(子どもネット研)
・学校における携帯電話の取扱い等について(通知)(文部科学省)
・インターネット安心・安全相談(警察庁)
・プロバイダ責任制限法関連情報(ISPLAW)
・プロバイダ責任制限法対応事業者協議会(社団法人テレコムサービス協会)
・有害サイトアクセス制限サービス(携帯電話各社のフィルタリングサービス)
(社団法人電気通信事業者協会)
・映像で見るフィルタリング(ALSI)
・インターネット上違法・有害情報対策(内閣官房)
・フィルタリング、知っていますか?(財団法人インターネット協会)
・青少年インターネット環境整備法・関係法令(内閣府)
・サイバー犯罪対策室(秋田県警察本部)
・あぶない!出会い系サイト(警察庁)
・サイバー犯罪対策(警察庁)
・セキュリティポータルサイト(警察庁)
・不正アクセス(警察庁)
・e-ネット安心講座(e−ネットキャラバン)
・インターネットを悪用した人権侵害をなくすために(政府広報)
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学校裏サイト・プロフ・ネットいじめ・非出会い系 などについて知りたい
<学校裏サイト>
学校の公式ホームページ以外で,OBや保護者,部活動関係者などが開設した非公式サイトのこと。
よって,学校裏サイトは,適切な内容の場合もある。
<プロフ>
プロフィールの略称で,自己紹介を目的とした無料ホームページを意味することが多い。
<ネットいじめ>
手段としてインターネットを悪用したいじめのこと。
電子メールや電子掲示板などによる写真を含む個人情報漏洩や誹謗中傷が多い。
<非出会い系>
法律で未成年者の利用が禁止されている出会い系サイト以外の電子掲示板や,ゲームサイト,プロフサイトなどのこと。
ゲームサイトでもプロフ機能が悪用され,トラブルとなることがある。
<非出会い系サイトの危険性>
携帯電話の有害情報フィルターの多くがブラックリスト方式有害サイトフィルター
を利用しているため,法律で制限されている出会い系サイトは閲覧できないが,
第三者機関による認定サイトである非出会い系サイトは閲覧できる。
そして,認定サイトであっても,ユーザの書き込みによる不適切な情報は存在するため,
認定されブラックリストに該当しない非出会い系サイト(電子掲示板や,プロフサイト,ゲームサイトなど)
でのトラブルが心配される。
・子供とインターネットの関係〜学校裏サイト編〜(トレンドマイクロ)
・高校生に人気のモバイルサイトは「モバゲー」「ニコ動」「前略プロフ」、知らない保護者がほとんど(CNET Japan)
・ねちずん村(NPO青少年メディア研究協会)
・学校裏サイトチェッカー(サイブリッジ)
・学校裏サイトに関する調査〜高校生実態調査〜(ネットエイジア)
・ネットいじめ最新ニュース(フレッシュアイニュース)
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学校裏サイト・ネットいじめ などの対処法について知りたい
・ネットいじめ対応アドバイザー(全国webカウンセリング協議会)
・ネットいじめ対処法(Impress)
・「学校裏サイト」とは何か 管理人に聞く実態 (1/2)(ITmedia)
・「学校裏サイト」とは何か 管理人に聞く実態 (2/2)(ITmedia)
・報道が「学校裏サイト」を増やした 削除依頼の実態は (1/2)(ITmedia)
・報道が「学校裏サイト」を増やした 削除依頼の実態は (2/2)(ITmedia)
・「裏サイト問題」を解決するには(ITmedia)
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不適切な学校裏サイトなどを検索したい
不適切な情報を含む学校裏サイトなどは,一般に公開されている検索エンジンで簡単に検索できるサイトと,簡単に検索できないサイトがある。
※検索エンジンとは,調べたいキーワードを入力すると該当するホームページを検索してくれるサービス(サーバ)のこと。
不適切な情報を含む学校裏サイトなどは,匿名や無料で開設できる電子掲示板が利用されることが多い。
これらのサイトは,ロボット探索型検索エンジンで簡単に検索できる場合と,
閲覧するために認証が必要で容易に検索できない場合もある。
独自の検索エンジンを公開しているサイトもある。
認証が前提となるSNSなどでは,検索エンジンを公開しているサイトと,認証後でなければ検索できないサイトがある。
検索しようとする学校名や個人名は,次のように改変されていることが多い。
(改変の例) 教育中央学校 ==> 教育●央学校 , 学習太郎 ==> 学○太○
検索する際のキーワードは,できるだけ断片的なものとして,論理的検索条件(AND,ORなど)を組み合わせる。
次のようなサイトも参考にできる。
学校裏サイトチェッカー(サイブリッジ)
<パソコンや他社携帯から閲覧できないサイト>
携帯電話の各キャリアでは,IPアドレスやブラウザの種類を調べることで,
パソコンや他社携帯電話から公式ページの閲覧ができないように設定していることが多い。
パソコンや携帯電話でホームページを閲覧する際に,ブラウザ(閲覧ソフト:Internet Explorerなど)は,
サーバに対してブラウザの種類(ユーザーエージェント)を通知する。
この機能を利用して,他社の携帯電話やパソコンからは閲覧できないように設定されていることがある。
また,端末からサーバへ送信されるIPアドレスなどから判断して,閲覧できないように制限している場合も多い。
このような制限されたサイト(モバイルサイトと総称されることが多い)内のページは,パソコンの検索エンジンから検索できないことが多い。
<仮想化ツールの例>
パソコンから閲覧や検索できない携帯電話専用サイトで,ブラウザのユーザエージェントを利用している場合は,
次のような仮想化ツールを利用することで閲覧や検索できるようになることが多い。
ただし,キャリア(携帯電話会社)を限定したり,IPアドレスで制限したりしている場合は,このような仮想化ツールでも
閲覧や検索できない。
<秋田県教育委員会の取り組み>
秋田県教育委員会ではネットパトロールを実施し,不適切な書き込みを検索・監視し, 削除依頼している。
大人が支える!インターネットセーフティの推進について(秋田県教育庁生涯学習課)
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不適切な書き込みや有害情報について相談・通報・監視・削除したい
・違法有害情報を通報する・セーフライン(一般社団法人セーファーインターネット協会)
・違法・有害情報相談センター(社団法人テレコムサービス協会内)
※相談の対象は,電気通信事業者,特定サーバー管理者,学校関係者,監視事業者など。
・インターネット・ホットラインセンター(日本における違法・有害情報の通報受付窓口)
・<インターネット・ホットライン国際協会>(各国のホットラインセンター間での情報交換窓口)
・「スクールガーディアン」学校裏サイトやネットいじめ対策のコンサルティング(ガイアックス)
・ブログ・SNS・掲示板監視サービス(ガイアックス)
・秋田県警サイバー犯罪対策室(犯罪・殺人予告・爆破予告・自殺予告など)
削除請求については,状況により様々な手法が考えられ,一律に最適な手法は難しい。
状況によっては,警察への被害届とすべき事例もある。
また,該当するサーバが国外にある場合は,国内の法律が適用できなかったり,連絡もとれない場合がある。
つまり,事例ごとに最適な手法を探る必要がある。
ここでは,不適切な情報を削除請求することを前提として,その一例を示す。
1.誰が削除請求するのか
削除請求は,基本的に本人が行うことになるが,未成年者の場合は保護者から,
学校名が確定している場合は学校からの削除請求も
受け付けてくれることもある。もちろん,代理人として弁護士に依頼することも可能である。
2.削除請求の方法
サイトごとに削除請求の方法についてWebで公開されていることが多いので,それに従うことになる。
ただし,削除請求の内容がWebで公開されるサイトもあるので,注意が必要である。
個人名で安易に削除請求すると,逆にネット上で攻撃されることもある。
削除請求は文書限定で,メールでは受け付けしていないサイトもある。
削除請求のフォームを公開しているサイトもあり,ハンドル名での削除請求を受け付けているサイトもある。
請求先が不明なサイトもあるが,このような場合は,サーバのIPアドレスから利用しているネットワークの組織名を調査することはできる。
※ネット上で自ら名乗る名称を,一般にハンドル名と呼ぶことが多い。
3.削除請求の対象
インターネット接続業者(電気通信事業者として総務省へ届出が義務付けられている)以外へ削除請求する場合は,ハンドル名か適当な団体名での削除請求が望ましい。
また,該当するサイトが閉鎖されたり,不適切な情報が削除されても,すぐには安心できない。該当する情報が,別サイトやまとめサイトへ移動されるだけの場合もあるので,削除を確認後しばらくは,調査・観察を続ける必要がある。
認証を伴うサイトへ移動され,その認証ID・パスワードが別の掲示板へ公開される場合もあるので,注意が必要となる。
削除請求する対象としては,次の5者が考えられる。
(1) インターネット接続業者(プロバイダ)
権利侵害を受けた者から,プロバイダ責任制限法第4条「発信者情報の開示請求」に基づいて,発信者情報の開示請求が出された場合の判断基準となる「発信者情報開示関係ガイドライン」が公開されいる。
ただし,開示請求を行いたいサイトが,国内法が直接に及ばない場所に設置されていることもある。
・プロバイダ責任制限法ガイドライン等検討協議会
※プロバイダ責任制限法の正式な名称は,「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」。
※特定電気通信役務提供者とは,一般にインターネット接続業者(プロバイダ)と呼ばれることが多い。
(2) サイト管理者・サイト開設者
個人サイトで電子掲示板やブログなどを公開している場合もあるが,ブログ・プロフ・スレッドなどを匿名で自由に開設できる機能を提供している場合もある。
その機能を提供している者が,サイト管理者・サイト開設者となる。サーバの管理者と同じことも多いが,ホスティングサーバのように複数で利用している場合もある。
※無料・匿名でブログやプロフ,電子掲示板で開設できる機能を提供しているサイトも多い。
※複数の掲示板を自由に作成できる電子掲示板サイトも多い。このような機能をマルチスレッドといい,作成された掲示板をスレッドと呼ぶ。
サイト管理者・サイト開設者は,個人の場合もあるし,法人や団体の場合もある。
(3) 作成者・管理人
サイト管理者・サイト開設者が提供しているブログ・プロフ・電子掲示板作成サービスを利用し,新規に作成した者がサイト作成者となり,自ら管理人と名乗ることも多い。
このようなサイトは,匿名・偽名・ハンドル名だけで開設されることも多く,作成者・管理人を特定することが難しい。
※個人サイトの場合は,サイト管理者・サイト開設者と作成者・管理人が同じとなることが多い。
※サイトの作成者・管理人が匿名であっても,サーバに残されたログ(通信記録)と,インターネット接続業者や携帯電話業者のログを調査することで,特定できることが多い。
しかし,インターネット接続業者や携帯電話業者には通信の秘密を守る義務があり,ログの開示は難しい。
(4) 情報発信者
サイト開設者が開設したブログ・プロフ・スレッドなどに情報を書き込んだ者が情報発信者となる。
ブログやプロフなどでは,書き込むために認証が必要な場合が多いが,IDとパスワードを知っていれば誰でも書き込みできる。
※情報発信者が匿名であっても,サーバに残されたログ(通信記録)と,インターネット接続業者・携帯電話業者などのログを調査することで,特定できることが多い。
(5) 検索エンジン管理者
削除したい情報が,ロボット探索型検索エンジンのキャッシュに記録された場合は,情報源を削除しても,検索した際に一定期間その情報が表示される。
このような場合は,検索エンジン管理者に対してその削除を依頼することになるが,キャッシュ削除について受け付けしていない場合が多い。
※ロボット探索が一定期間後,再度探索を行うまで検索エンジンのキャッシュも残ることになる。
※検索した際にそのページの内容の一部が表示されることがある,これを検索エンジンの「キャッシュ」と呼ぶことが多い。
※ホームページの作成方法として,検索エンジンに登録させない方法や,キャッシュを作成させない方法もある。
※検索エンジンに登録されているURLの削除を受け付けるシステムを公開している場合もある。
4.削除請求の相手先の選定
書き込みの内容にもよるが,情報発信者とできるだけ無関係な相手に削除請求すべきだろう。
また,できるだけ個人でなく法人が望ましい。
しかし,法人の場合は,扱う業務量が多く,対応の遅延が心配される。
逆に,個人サイトの方が,とても真摯に素早く対応してくれることもある。
このような判断基準で,最適な削除請求の相手先を選定することになる。
情報発信者は特定できないことが多く,また,作成者・管理人が情報発信者であることも多いので,注意が必要となる。
そのため,サイト開設者・サイト管理者が法人であれば,サイト開設者・サイト管理者に削除請求を行うことになるが,
個人の場合は,サイト開設者・サイト管理者=作成者・管理人=情報発信者となっている可能性も高いので,これも注意が必要となる。
国内のインターネット接続業者(プロバイダ)は,電気通信事業者として総務省へ届出が義務付けられているので,
削除請求するには適していることになるが,数多くのユーザを抱えている接続業者も多く,その対応の遅延が心配される。
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IPアドレスから組織名を検索したい
インターネットの世界では,グローバルのIPアドレスの割り当てが管理されており,WHOISデータベースにおいて,
サーバのIPアドレスからそのネットワーク管理情報を調べることができる。
逆に,登録されている組織名から割り当てられているIPアドレスを調べることもできる。
JPNICのWHOISでヒットしない場合は,世界の地域インターネットレジストリ(RIR:Regional Internet Registry)が公開しているWHOISで検索するとヒットする可能性がある。
JPNIC WHOIS Gateway(日本ネットワークインフォメーションセンター:JPNIC)
InterNIC WHOIS Gateway(米国+米国周辺+全世界)
APNIC WHOIS Gateway(アジア・太平洋地域)
AfriNIC WHOIS Gateway(アフリカ地域)
ARIN WHOIS Gateway(アメリカ大陸+カリブ海周辺+アフリカ大陸の南側)
RIPE NCC NCC WHOIS Gateway(ヨーロッパ+中東+中央アジア)
LAC NIC WHOIS Gateway(ラテンアメリカ+カリブ海地域)
JPNICのWHOISのネットワーク情報は,JPNICのIPアドレス割り当て管理業務における情報の取り扱い等に関する規則の規程により,
ネットワークの管理を目的として開示されている。
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不適切な書き込みなどから 心をケアしたい
個人への誹謗中傷のような不適切な書き込み等があった場合は,スクールカウンセラーを活用するなど,該当する児童生徒への心のケアも並行して進める必要がある。
書き込みの内容や前後の状況にもよるが,緊急性を要する場合もあるので,本人だけでなく家庭との連携を密にする。
原因となる書き込みや投稿された画像等が削除された後でも,校内の関係職員や家庭と連携することで,児童生徒の心のケアを大切にする。
・全国webカウンセリング協議会ホームページ
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著作権や個人情報保護について知りたい
・著作物が自由に使える場合(文化庁) ・著作物なるほど質問箱 学校その他の教育機関による複製等(文化庁)
・みんなのための著作権教室(文化庁)
・学校教育と著作権(公益社団法人著作権情報センター) ・放送番組と著作権(NHK)
・安心して個人情報を取り扱うためには (インターネット協会)
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不適切な書き込み・ネットいじめ などが発生しない学校経営を目指したい
<児童生徒一人一人の自己有用感や自尊感情を育成する>
不適切な書き込みやネットいじめを防ぐためには,情報モラル指導や道徳指導において,「情報発信においては,相手の立場を思いやること」を教えることが大切となる。
その効果をより発揮するためには,普段からの児童生徒一人一人の自己有用感や自尊感情の育成が重要となる。
Q-Uなどによる学校生活における満足度調査も参考となる。
児童生徒一人一人の自己有用感や自尊感情を育成するために,保護者や地域社会と協力し,学校の教育活動全体を見直すことも必要だろう。
例えば,児童生徒への挨拶励行と同時に全職員による挨拶運動を実施したり,心を豊かにするための読書習慣の定着を図ったり,実体験不足を補いコミュニケーション能力の育成を図るための特別活動を実施したりと,
学校経営上のちょっとした工夫改善だけでもその効果は充分に期待できる。
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不適切な書き込み・ネットいじめ などを早期に発見したい
<学校・家庭・地域が一体となった取り組み>
(1) 学校は,定期的に不適切な書き込みやネットいじめを調査していることを児童生徒・家庭・地域に周知する。
(2) 被害や加害の発見・通報の受け付け方法を児童生徒・家庭・地域に周知する。
(3) 学級担任だけでなく教科担任も含めて,出欠状況だけでなく児童生徒の心の変化にも気を配る。
(4) 毎年度,定期的に児童生徒及び家庭に対して実態調査を行う。
(5) 実態調査の結果だけでなく,地域の学校で発生している問題などについても家庭に情報提供する。
家庭に対しては,特に次の点を強くお願いする。
(1) 家庭において,携帯電話の利用状況について日常的に話題にする。
(2) 家庭において,携帯電話の利用状況に心配な点があったら学校に気軽に相談する。
(3) 家庭における日常の会話を大切にし,子どもが心配なことを気軽に相談できる雰囲気作りに努める。
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チェーンメールについて知りたい
・迷惑メール相談センター(日本データ通信協会)
・撃退!チェーンメール 携帯版(日本データ通信協会)
・迷惑メール対策(Yahoo!)
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パソコンや携帯電話が発信する情報について知りたい
Web閲覧の際に,携帯電話やパソコンから発信される情報だけでは,電話番号や個人を特定できない。
更に,インターネット接続業者や携帯電話業者の通信機器に残るログ(通信記録)を参照することで,特定することが可能となる。
しかし,インターネット接続業者や携帯電話業者には通信の秘密を守る義務があり,ログの開示は難しい。
児童生徒や保護者に対しては,インターネットによる通信は,匿名性と同時に追跡性もあることを伝えることが大切である。
<パソコンでWeb閲覧時に発信する情報>
(1) IPアドレス
(2) ブラウザ情報
(3) プロキシ情報
<携帯電話でWeb閲覧時に発信する情報>
(1) 個体識別番号(端末製造番号,端末シリアル番号,など)
(2) 機種名
(3) SIMカード情報(カード製造番号,契約者情報,など)
※発信される情報やその名称は,携帯電話業者によって異なる。
・確認くん(UGTOP)
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関係する法令や違法行為について知りたい
・出会い系サイト規制法(警察庁)
・青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律
(総務省・法令データ提供システム)
・青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律施行令
(総務省・法令データ提供システム)
・業務妨害罪とは(威力業務妨害・偽計業務妨害罪)(ほ〜納得!)
・不正アクセス行為の禁止等に関する法律(総務省・法令データ提供システム)
・個人情報の保護に関する法律(首相官邸)
・秋田県内の個人情報保護条例
※学校を所管する自治体や法人によって従うべき法令が異なる。
(県立学校)県の個人情報保護条例
(市町村立)各自治体の個人情報保護条例
(私立)個人情報保護法
(国立)独立行政法人等個人情報保護法
・プロバイダ責任制限法関係情報Webサイト(プロバイダ責任制限法ガイドライン等検討協議会)
・お役立ち情報(リンク集)(警視庁)
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有害情報フィルターについて知りたい
<有害情報フィルターの種類>
有害情報フィルターはコンテンツフィルターとも呼ばれ,次のように様々な種類がある。
(1) 有害サイトフィルター
利用者にとって有害なサイト全体の閲覧を制限する。
ブラックリスト方式とホワイトリスト方式がある。
・ブラックリスト方式は,全てのサイトの閲覧を許可してから一部のサイトを禁止する。
・ホワイトリスト方式は,ずべてのサイトの閲覧を禁止してから一部のサイトを許可する。
ブラックリストの例としては,成人向けサイト,フィッシング(詐欺)サイト,違法サイトなどがある。
(2) 有害ページフィルター(URLフィルター)
利用者にとって有害なWebページの閲覧を制限する。
(3) 有害コンテンツフィルター
利用者にとって有害な文字列,画像,リンクなどを制限する。
ひとつのWebページの閲覧を部分的に制限する。
<非出会い系サイトの危険性>
携帯電話の有害情報フィルターの多くがブラックリスト方式有害サイトフィルター
を利用しているため,法律で制限されている出会い系サイトは閲覧できないが,
第三者機関による認定サイトである非出会い系サイトは閲覧できる。
そして,認定サイトであっても,ユーザの書き込みによる不適切な情報は存在するため,
認定されブラックリストに該当しない非出会い系サイト(電子掲示板や,プロフサイト,ゲームサイトなど)
でのトラブルが心配される。
<有害情報フィルターの利用方法>
有害情報フィルターは,次のように様々利用方法がある。
(1) プロバイダが提供するフィルターを利用する。
・Bフレッツアカデミックライセンスセーフティ(ぷらら)
(2) LAN内のプロキシサーバにフィルターを組み込む。
・Smart Filter(Vertex Link)
(3) LAN内の多機能ルータにフィルタリング機能を組み込む。
・有害サイトブロックサービスのしくみ(バッファロー)
(4) パソコン内にフィルタリングソフトを組み込む。
・i-FILTER(デジタルアーツ)
(5) 携帯電話会社が提供するフィルタを利用する。
・アクセス制限サービス(NTTドコモ)
・安心アクセスサービス(au)
・あんしんセキュリティセット(ソフトバンク)
(6) 民間企業や団体が提供しているフィルタを利用する。
・Yahoo!あんしんねっと(Yahoo!) ・キッズセーフティ/ウェブセキュリティ for PS(トレンドマイクロ)
<関連リンク>
・ネットスター株式会社
・フィルタリング、知っていますか?(財団法人日本インターネット協会)
・(携帯電話)有害サイトアクセス制限サービス(社団法人電気通信事業者協会)
・映像で見るフィルタリング(インターセーフ)
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ゲーム機や無線機能について知りたい
・Nintendo 本体(任天堂)
・PSPブラウザ(SONY)
・Wi-Fi USBアダプタ(ゲームテック)
・ゲーム機用i-フィルター(デジタルアーツ)
・FREESPOT・公衆無線LANスポットサービス(FREESPOT協議会)
・ゲーム機用製品(バッファロー)
・Wi-Fiってなあに?(NEC)
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